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月別アーカイブ: 2025年5月

平野工業のよもやま話~雑学講座12~

皆さんこんにちは!

 

平野工業、更新担当の中西です。

 

 

リフォームの鉄則

~“後悔しない”リフォームのために守るべきこと~


前回に続き、今回は「リフォームの鉄則」について、現場のプロが大切にしている基本原則をご紹介します。

リフォームは、新築と違って「今ある建物に手を加える」作業。
そこには“想定外”のことが起こることも多く、だからこそ丁寧な計画・柔軟な対応・誠実な施工が求められます。


■ 鉄則①:現地調査はとことん丁寧に!

 

リフォームで一番大事なのは、「まず、現場をよく知ること」。
図面通りにいかないのがリフォームの現場です。

  • 壁を開けたら配線が…

  • 床を剥がしたら湿気が…

  • 思ったより構造材が弱っている…

こういった“想定外”を減らすために、事前の現地調査とヒアリングを徹底するのが鉄則です。
しっかり調べて、正確な工事計画を立てる。ここをおろそかにすると、後の工程すべてに影響します。


■ 鉄則②:施主との「すり合わせ」は念入りに

 

リフォームは、お客様の「希望」が何よりも大切。
でもその希望を現実に落とし込むには、「何ができて、何が難しいか」を明確に伝える必要があります。

  • 予算内で優先順位をどうつけるか

  • 構造的にできること、できないこと

  • 使用材料の違いによる風合いや耐久性の説明

「言った・言わない」にならないように、図面やパース、サンプルを使いながらイメージの共有をするのが鉄則です。


■ 鉄則③:工程管理は“段取り八分”

 

リフォーム現場では、職人の出入りや工程が複雑になることが多く、段取りが命です。

  • 内装工事と電気工事のタイミング調整

  • 材料の搬入日と作業スペースの確保

  • 解体後の“サプライズ”に備えた予備日確保

段取りさえしっかりしていれば、多少の問題があってもリカバリー可能。
逆に、段取りが甘いと現場が混乱し、職人も施主も不安になります。


■ 鉄則④:現場は「清潔」「整理整頓」が命!

 

どんなに素晴らしい施工でも、現場が散らかっていたら印象は台無し。

  • 工具の置き場が決まっているか

  • 作業後の清掃をきちんとしているか

  • 養生(保護シート)をていねいにしているか

これらがきちんと守られている現場は、“仕事の質”も確実に高いです。
「きれいな現場から、いい住まいが生まれる」──これがプロの共通認識です。


■ 鉄則⑤:工事後の「フォロー」が信頼の決め手

 

リフォームは、工事完了で終わりではありません。
むしろ、「そこからが本当のお付き合いの始まり」と考えることが大切です。

  • 不具合や使い勝手に関する問い合わせへの対応

  • メンテナンス時期の案内

  • アフター点検・長期保証制度の整備

「リフォームしてよかった」と心から思ってもらえるには、完成後も安心を届ける姿勢が欠かせません。


■ まとめ:信頼されるリフォームは、鉄則の積み重ねから生まれる

 

リフォーム工事は、職人の技術とチームの連携、そしてお客様との信頼関係のうえに成り立つもの。
それを支えるのが、今回ご紹介した5つの鉄則です。

  • 徹底した現地調査

  • 施主との綿密な打ち合わせ

  • 緻密な工程管理

  • 清潔な現場運営

  • 万全なアフターケア

これらを当たり前に守り続けることこそが、“プロのリフォーム”の証なのです。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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平野工業のよもやま話~雑学講座11~

皆さんこんにちは!

 

平野工業、更新担当の中西です。

 

 

 

リフォームの歴史

~住まいとともに変わりゆく、人の暮らしのカタチ~


今回は「リフォームの歴史」について、時代をさかのぼりながら、どのように人々の暮らしと住まいが変化してきたのかをご紹介します。

今や“当たり前”となったリフォーム。でも、元々は何のために行われていたのか?どんな背景があったのか?
少し視点を広げて、住まいの“進化の軌跡”を一緒にたどってみましょう!


■ リフォームの原点は「住み継ぐ文化」にあり

 

日本の住宅文化は、古くから「壊して建てる」よりも「手を入れて使い続ける」考えが根づいていました。
たとえば、古民家の梁や柱には、何世代にもわたって補修や改修が加えられていることがよくあります。

江戸時代には、町人文化の広がりとともに「屋根の葺き替え」「土壁の補修」などのメンテナンス的なリフォームが一般化。
職人の手仕事で、家を守り、使い続ける知恵が築かれてきました。


■ 明治~昭和初期:近代化とともに変わる住まいの形

 

明治維新を経て、住宅も西洋式の技術や文化を取り入れるようになります。
それにともなって、和風建築に洋風の要素を取り入れる“和洋折衷”なリフォームが登場します。

  • 土間を板張りにして靴で歩けるように

  • 畳の部屋にソファやテーブルを配置

  • 窓ガラスや障子の併用

また、大正〜昭和初期にかけては防火や衛生の観点から、トイレやキッチンの改修工事が少しずつ行われるようになりました。
“より快適な暮らし”を求める中で、住まいのつくりが変わり始めた時代です。


■ 昭和後期〜高度経済成長期:量から質へ。リフォームの本格化

 

戦後の住宅不足を背景に、昭和30年代〜50年代は「建てる時代」。
大量に建てられた住宅が、築30年を迎えた1980年代後半から、「直す時代」へと移行します。

  • 給排水や電気配線の劣化による設備交換

  • シロアリや湿気による床下改修

  • 台所・浴室の使い勝手向上のための間取り変更

この頃から、**「リフォーム専門業者」や「住宅リフォーム産業」**という言葉が生まれ、業界としての確立が始まりました。


■ バブル崩壊〜平成時代:価値観の多様化と「住み替え」から「住み継ぎ」へ

 

バブル崩壊後の1990年代、日本人の住まいに対する価値観も大きく変化します。
「新築一辺倒」だった時代から、「今ある家を大事にする」方向へシフト。

  • 二世帯住宅化リフォーム

  • バリアフリー化リフォーム

  • 賃貸向け原状回復・リノベーション

そして、建て替えよりも「コストを抑えながら理想の住まいに近づけるリフォーム」が、より広く一般化していきました。


■ 令和時代:脱炭素・多様性・ウェルネスの時代へ

 

現代のリフォームは、「修理」や「更新」だけでなく、「暮らしの質の向上」「サステナビリティ」「健康・快適性」といったより多面的な目的を持つ時代へと突入しています。

  • 断熱・気密性の向上による省エネ住宅

  • 脱プラスチック・自然素材志向

  • テレワーク対応の間取り変更

  • ペットとの共生リフォーム

もはや、リフォームは「不具合の補修」ではなく、「理想の暮らしをデザインする行為」となっているのです。


■ まとめ:リフォームは、暮らしの“再設計”

 

リフォームの歴史は、私たちがどんな暮らしを望み、どう住まいを変えてきたかを映す“鏡”でもあります。
かつての補修中心の時代から、今では**価値観やライフスタイルに合わせて“暮らしを再設計する手段”**へと進化しています。

住まいと共に生きていくという選択。
それを支えるのが、リフォームの力なのです。


次回は、「リフォーム工事の鉄則(安全・品質・満足のための基本)」を、現場視点でたっぷりご紹介します。

次回もお楽しみに!

 

 

 

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